【初心者】階段下収納DIYの全12STEPを解説【完全ロードマップ】
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階段下に収納を作ってみたい!でも、どんな作業工程なのか分からないから、誰か教えてー!

 
→こういった悩みに答えていきます!

本記事の内容

 
本記事の信頼性

この記事を書いている私は、完全素人ながら仕事の休みである土日を使って階段下収納を作りました。

<DIY前>

<DIY後>

今回は、知識がなくても、どうにか階段下収納を作る流れについて解説します。

DIY初心者は「壁を穴あけするのは業者じゃないとできない」と考えるものですが、実は全体の流れと準備物、コツをおさえれば素人でも階段下収納を作ることができるんです。

実際に僕は、この記事で紹介する流れを真似して、階段下の壁をぶち抜きから壁紙貼りまでを1人で行うことができました。

階段下収納ができると、工具や掃除道具、一階で使うシーズン家電をまとめて保管できるので、めっちゃ助かってます。

この記事は約5分で読めるので、階段下収納を自分で作ってみたい!という方は最後まで読んでくださいね。

階段下の中身を内視鏡でチラ見する


まずは内視鏡で内部を確認するのがオススメです。

なぜなら、壁をぶち抜いたときに「あれ?意外にスベースが無い」や「変な柱がある!」といった想定外な事象を回避するためです。

具体的には、目につきにくい部分に1〜2cmの穴を開けて先端にLEDライトが付いている内視鏡を差し込んでチラ見する感じです。

<ポイント>
・壁に穴をあける抵抗感を減らるために内視鏡を使ってチラ見
・内視鏡を使うと大きな穴をあけずとも壁内部の雰囲気が分かる

 

「こんなことして意味があるの?どうせ壁にあけるなら、勢いでやったら良いんじゃないの?」と思うかもしれません。

 
確かにそういう意見も分かります。ただ、僕には勇気が出なかったです。

理由はシンプルで、住宅ローンを35年組んで得た夢のマイホームだからです。

そんな愛着のある家の壁に穴をあけるとなると「失敗したらどうしよう」「中が見えないから、穴あけ損だったらどうしよう」という気持ちがどうしても出てきてしまいます。

ぶっちゃけ、内視鏡を使っても内部が高解像度で綺麗に見えるわけではないです。

ただ、①壁に穴をあける、②内部の柱や床の状態が一部でも見えるということが、僕には階段下DIYを実行する勇気につながったことは間違いないです。

入り口を下書きする

内視鏡で階段下収納DIYの勇気がでたら、まずは入り口となる部分を下書きしましょう。

なぜなら、下書きをすることで完成形のイメージをつけることができるからです。

具体的には、マスキングテープやフリクションマーカーをで壁に入り口の下書きをしましょう。

<ポイント>
・壁をぶち抜くための下書きをする作業
・下書きはマスキングテープやフリクションマーカーを使う
・作りたい幅の+5cmを見ておく

 
入り口の幅は+5cmを見ておくことをオススメします。理由は、最終工程において木枠を設置すると一回り小さくなるからです。

僕は一番初めにマスキングテープで小さな穴を開ける形にし、その次に一回り広げるという形をとりました。

そして、作業をしている中で「これ、フリクションマーカーでやればいいんじゃない?」と気づいたのが経緯なので、はじめからフリクションでやるほうが良いかもです。

入口になる部分をぶち抜く


下書きに沿って壁に穴を開けていきましょう。

穴を開ける際は電動工具よりも石膏ボード用カッターがオススメです。

なぜなら、石膏ボードの粉塵が飛び散りにくいからです。

具体的には、カッター先端をグイグイ壁に押し当てて貫通させ、そこから下書きに沿ってのこぎりの要領で切込みを入れていきます。

<ポイント>
・階段下収納の入り口を作る作業
・穴あけは石膏ボード用カッターがオススメ
・汚れてもいい服で作業を行う

 

よくある質問として「電動工具じゃなくていいの?」と思われる方も多いと思います。

 
私も壁をぶち抜くまでは電動工具でかっこよく「キーン」と壁をぶち抜く光景をイメージしていました。

しかし、実際に作業をしてみると電動工具では白い粉塵がかなり舞ってしまいます。その結果、家の広範囲に白い粉が飛散る事態になってしまいました。

なので、アナログチックですが手動の石膏ボード用カッターが超オススメです。

壁をぶち抜くと内部空間とのご対面です。

「ついに中身がみれた!!」と僕はこの瞬間、めっちゃ嬉しいというか、ワクワクした気持ちになっていたのを今でも鮮明に覚えています。

壁となる部分を検討する


階段下の空間は綺麗になっていないことが大半だと思います。

例えば、柱がむき出しで壁がなかったり、ビスが出ていたりです。

なので、新たに壁を取り付ける必要が出てきます。

僕の場合は、押入れの裏側が電源ゲーブルまで丸見え状態だったので壁を作ることにしました。

<ポイント>
・階段下収納の内装工事をする必要がある
・完璧な姿を求めすぎないこと

 
ちなみに今回、壁は作ったものの、天井部分(階段の段々になっている部分)の施工は諦めています。

理由は次のとおりです。

①階段下収納の高さを十分にとるため
②天井の施工は難しい

天井部分も平らな天井板としたかった気持ちはあるのですが、ぶっちゃけ体力とスキルが追いつきませんでした。

なので、まずは階段下収納に必要な最低限のものを着実に実行することにしました。

ただ、階段下収納が完成して実際に収納してから分かったことですが、天井部分を施工しなくて良かったです。

理由は扇風機など高さがある家電を保管する際に、便利だったからです。

石膏ボードの下地(木枠)を作成する

次に木枠を組み立てていきます。

この木枠は、壁となる石膏ボードを貼り付けるためのものです。

具体的には格子状の木枠をつくり、その上に石膏ボードを貼っていくのです。

私も階段下収納DIYをすることで初めて知ったのですが、家の大半の壁がこのように木枠(下地)と石膏ボードの組み合わせで出来上がっているのです。

<ポイント>
・壁となる石膏ボードは基本的に木枠+石膏ボードのセットになる
・インパクトドライバーが大活躍
・木枠を外で完成させてしまうとサイズ的に中に入らない場合がある

 
この作業はインパクトドライバーが必要不可欠です。なぜなら、長いビスを何回も取り付ける必要があるからです。

もしかしたら力自慢で根気強い方だったらできるかもですが、ぶっちゃけホームセンターのレンタル工具(1日300円)などを活用し、電動の力を借りたほうが作業効率が段違いです。

また、階段下収納ならではの考慮として木枠を外で作り上げてしまうと、階段下収納の小さな入口から入らないってこともありえます。

これは僕が実際にやらかした失敗談なので、あなたは注意してくださいね笑

石膏ボード加工する

次は実際に壁となる石膏ボードの加工を行っていきます。

石膏ボードはおおよそ90cm(横)×180cm(高さ)×12.5mm(厚み)で販売されていますので、それをご自身の階段下収納に合った形に加工しなければなりません。

<ポイント>
・石膏ボードを壁の形、サイズに合わせて加工する
・三角などの繊細な加工もできちゃう
・石膏ボードの買いすぎには注意が必要

 

「石膏ボードの加工って電動ノコギリとかいるんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。

 
実際に私もそう思っていました。

しかし、実際には石膏ボード用カッターで5回ほど切り込みをつけ、上下に揺さぶると簡単にパキッと切り落とすことができます。

注意点は、石膏ボードは一般のゴミとして処分することができないことです。

なぜなら、石膏ボードは産業廃棄物の取り扱いだからです。

石膏ボードを購入する前に各自治体のルールを確認しておいたほうが良いですよ。

ちなみに、私が住む地域はDIY程度なら不燃ごみとして出してOKでした。

もっと詳しい工程が知りたいって方は以下を覗いてみてください。

» 石膏ボードの加工手順5個とは【切り込みを入れてパキッとする】

石膏ボードを取り付けする

加工が済んだ石膏ボードを木枠に取り付けていきます。

<ポイント>
・石膏ボードをビスで下地にとめていく
・石膏ボードにビス打ちをする目印線を入れておく
・ビスの貫通を避けるためにビスキャッチャーは必需品

 
石膏ボードの取り付け自体は、そんなに難易度が高いものではありません。

ただ、事前にビス打ちする線(下地が通っている部分)を石膏ボードに書いておくと、より綺麗な仕上がりになります。

また、石膏ボードを取り付けする際にはインパクトドライバー用ビスキャッチを必ず使用しましょう。

なぜなら、インパクトは力が強すぎて石膏ボードを貫通させてしまうからです。
 

初めて石膏ボードを取り付けする人は、「ビスキャッチって何?」って疑問ですよね。

 
僕もビスキャッチを購入して使うまで何者かサッパリでした。

ビスキャッチとはインパクトドライバーがビスを石膏ボードにグイグイ食い込ませないようにするためのものです。

上の写真でビスキャッチの先端でほんの少しだけドライバが出ていると思いますが、この構造がビスを石膏ボードに少しだけ食い込ませて終わらせる仕組みになっているのです。

また、ビスキャッチには磁石が入っているので、ビスも綺麗にくっついてくれます。

石膏ボードをパテ埋めする

次に石膏ボードをパテで埋めていきます。

パテ埋めをする理由は、石膏ボードのつなぎ目やビスで表面が凸凹しているからです。

石膏ボードの表面が凸凹していると壁紙を貼った時に不細工になってしまいます。

<ポイント>
・石膏ボードの凹凸をパテで埋めていく作業
・凹凸をいかに無くすかが後続の壁紙貼りに影響する
・パテは二度塗りが必要

 
パテ塗りは基本的に2回行うのが望ましいです。

理由は1回目で大きな凹凸を塞ぎ、2回目はパテが乾燥して縮んだ際にできる凹凸を滑らかにするためです。

「パテ塗りって左官さんみたいで難しそう」って感じる方も多いと思います。

 
ぶっちゃけ、私もパネ塗りを始めるまで腰が重たかったです笑

ただ、実際に作業を始めて3、4面を塗っていくうちに力加減や段取りが分かってきます。

そして、多少のムラが出ても気にしなくて大丈夫です。理由は後工程で余分なパテを落としていくからです。

詳しい準備物は以下で解説しているので、気になる方は見てみてください。

» 【完全初心者】石膏ボードのパテ塗りに必要な準備物4個を解説

余分なパテを落とす

事前準備もここで最後です。余分なパテをヤスリで削ぎ落としていきます。

この工程が壁紙を綺麗に貼れるかどうかの重要な部分です。

理由は壁紙がその名の通り、薄い紙なので石膏ボードの凹凸が鮮明に表面に出てしまうからです。

<ポイント>
・余分なパテを削ぎ落として平らにする作業
・手で触ったときに凸凹がない状態まで削る
・紙やすりをスポンジで包むと効率アップ

 

具体的にどれぐらい削ればいいの?って疑問に思う方も多いと思います。

 
私も素人なのでそう思っていました。

ただ、実際に壁紙を貼って学んだのは、手で表面をなでたときに凹凸が感じられないぐらいが良いと思いました。

また、紙やすりでの磨き込みは、ぶっちゃけ腕が疲れます。

そこで、スポンジなどに紙やすりを包んで作業すると腕への負担が大きく減り、ヤスリにかかる力も均等になるのでオススメです。

壁紙を貼る

内装もだいぶ最終工程にきました。石膏ボードに壁紙を貼っていきます。

壁紙を貼ると、一気に部屋感が増します。

<ポイント>
・石膏ボードに壁紙を貼る作業
・のり付き壁紙を活用するのが効率的
・入口から見える部分をデザイン壁紙にするとおしゃれ

 
壁紙には、自分で糊をつけるタイプと、糊が予めついているタイプがあります。

<自分でのりを貼るタイプ>

<のり付きタイプ>

僕は両方のパターンを試したのですが、素人のDIYにはのり付きがオススメです。

理由は糊部分にフィルムが貼ってあるので、少しずつ壁に貼っていくという施工方法をとることができるからです。

もう一つ。

僕は入り口から見える正面の壁紙のみをレンガ調にし、それ以外の部分を白色にしました。

そうすることで、内部がかなり広く感じるとともに、良い感じで階段の木と調和してくれます。
 

壁紙を取り付けするコツを細かく知りたい人向けに、解説記事を作っています。

» 【階段下収納】石膏ボードに壁紙を貼る方法7STEP初心者でも可能】

真似して行えるような書き方をしていますので、興味ある方は覗いてみてください。

 
内装の作業は一旦ここで一段落です。

入口木枠(家型)を加工する

階段下収納の入り口に木枠をつける下準備をしていきます。

木枠が必要な理由は、見た目を整えるとともに石膏ボードなどの切り口を隠す効果があります。

実は、木枠は身近なところに沢山あります。例えば、あなたの家のドアや窓を見てみてください。

<ポイント>
・入り口の木枠は四角が難易度低め
・家形にする場合は板を斜めにカットする必要ある
・斜めカットはジグソーで十分できる

 
ぶっちゃけ斜め切りは難易度が高いので、失敗するのを避けたかったら四角にしておくと良いと思います。

ただ、分度器、ジグソー、レール付き定規、クランプがあれば素人でも斜め切りは可能です。

僕も斜め切りなんてやったこと無い完全初心者でしたが、何とかそれなりに作り上げることができました。

どっちの道にするかは家族の人と相談して決めましょう。

入口木枠(家型)を取り付けする


出来上がった木枠を入り口に取り付けます。

木枠にビスを入れていくのですが、一気に締めるのではなく仮止めにしておくことがコツです。

なぜなら、木枠が綺麗にハマらずに微調整する必要がでるからです。

<ポイント>
・階段下収納の入り口に木枠を取り付けする作業
・木枠にビスを打つ線を入れておく
・ビス穴はキャップが市販されているので活用すべし

 

「ビスを打ってしまうと、見栄えが気になる・・・」と不安に思う方もいると思います。私もそう不安に思った1人です。

 
でも大丈夫です。世の中にはビスキャップという物があります。

これは、ビスの凹に合わせて凸型のキャップを被せるだけのめっちゃ簡単な物です。

ビスキャップをするだけで、段違いの仕上がりです。

巾木を取り付ける

最後の工程として、巾木を壁紙の下部に取り付けていきましょう。

巾木を取り付けることでデザインが引き締まるとともに、掃除機のヘッドが壁紙を破ってしまうのを防止できます。

<ポイント>
・巾木と壁は木工用ボンドで止める
・加えて釘で固定すると綺麗に仕上がる

 

「釘で止めると頭の丸い部分が残ってしまうのでは?」と不安に感じる方も多いと思います。

 
実は以下写真のような釘を打った後に頭部分を折る釘が存在するのです。

しかも、釘を打つ際に途中で折れてしまう事が何回もあるぐらいギリギリの状態でつながっています。

プロはエアー方式のガンを使用していますが、これでも同じ仕上がりにすることができます。

【おまけ】収納ラック


最後に階段下収納の中にメタルラックを配置したら完成です!

特に黒色のメタルラックがおすすめです。

なぜなら、薄暗い内部に同化して物の存在が外から見た時にスッキリした印象に仕上げることができるからです。

<ポイント>
・メタルラックを配置すると収納力が倍増
・ラック足元はプレートを挟んで、床への圧力を分散しよう

 
ラックの足元は通常、細いものが多いです。

しかし、これだとラックに洗剤の詰め替えパックなど重たい物を載せた時に床に相当な力がかかり、場合によっては凹んでしまうことも。

そんな失敗をしないようにホームセンターで売っている金属プレートをかましておくのがコツです。

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

私が階段下収納DIYを始めた時、「こんなまとめ記事あったら良いのになー」とめっちゃ困っていた頃の自分に向けて書いてみました。

何事も作業の全体感を知るのと知らないのでは安心感が違います。

「階段下収納を作ってどうだった?効果あった?」という声もあると思うので、作った後の事を伝えて終わろうと思います。

<ポイント>
・掃除道具、ストックが一箇所にまとめられるようになった
・その結果、一階に転がっている物の量が減った
・来客の時に話のネタができた

 
ぶっちゃけ、DIY史上初めて3ヶ月ほど使いましたが、効果と満足度共に高いです。

具体的には、1階と2階に散らばっていた日用品のストックが集約できたり、玄関と納戸に分かれていた工具がまとめられたりと、かなり役立っています。

加えて、来客があった場合には会話のネタになるので嬉しさというか効果が投資以上です。

各工程の具体的な解説に興味がある方も少なからずいると思うので、今後そういった記事も作っていきます。

おしまいっ!!

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