→こういった悩みに答えていきます!
fa-check本記事の内容
- 1 【手順1】シロッコファンを戻す
- 2 【手順2】シロッコファンのビス締め
- 3 【手順3】ドレンパンをもとに戻す
- 4 【手順4】左側のビス2箇所を留める
- 5 【手順5】基盤ボックスを戻す
- 6 【手順6】ビス左右2箇所を留める
- 7 【手順7】アースをもとに戻す
- 8 【手順8】配線の整理をする
- 9 【手順9】各種コネクタを差す
- 10 【手順10】ムーブアイのユニットをもとに戻す
- 11 【手順11】各種コネクタを差す(続き)
- 12 【手順12】コネクタを戻す(基盤ボックス左側)
- 13 【手順13】お掃除ユニットを戻す
- 14 【手順14】基盤ボックスの蓋を戻す
- 15 【手順15】本体下側カバーを戻す
- 16 【手順16】本体左右のカバーを戻す
- 17 【手順17】本体前面カバー(カメラ穴付き)を戻す
- 18 【手順18】残り7箇所のビスを留める
- 19 【手順19】各種フィルターなど残りを元に戻す
- 20 【手順20】試運転
- 21 まとめ
fa-check本記事の信頼性
この記事を書いている僕は三菱エアコン霧ヶ峰「MSZ-ZXV7116S」をシロッコファンまで取り出し、洗浄と元に戻すところまで行いました。
<組み立て中>
今回、完全分解に挑戦をして一番難しかった「元に戻すところ」を次回の作業のために記録に残しておきたいと思います。
fa-check本記事の背景
霧ヶ峰エアコン「MSZ-ZXV7116S」の分解に挑戦したいと思っている方にとって、一番不安になるのは「もとに戻せるか」ですよね。
なぜなら、エアコン掃除は分解方法に目が行きがちですが元の戻し方の方がもっと大切だからです。
特に、外側のカバーは雰囲気で元通りに戻せますが、配線は雰囲気で事足りるとはいかないのです。
この記事では、三菱エアコン霧ヶ峰「MSZ-ZXV7116S」を元に戻した一連の流れとコツを写真付きで記録に残したいと思います。
fa-check本記事を読んだ後の姿
この記事を読むことで、分解洗浄したあとの霧ヶ峰エアコン「MSZ-ZXV7116S」を元に戻す方法を理解できている状態になります。
<BEFORE>
<AFTER>
この後に解説する手順は以下2つの分解記事を読んでいただいた前提で作っています。
もし、読み進める中で「もう少し詳細知りたい!」ってなったら、上記記事を読んでみてください。
【手順1】シロッコファンを戻す
初めにシロッコファンを元に戻します。
戻す際のコツは次のとおり。
・グリスを塗る
・シロッコファンの軸が入りにくい
・自分の立ち位置は左側(モーターと逆の位置)
まずはシロッコファンの回転で摩擦が生じる部分にグリスを塗ります。
具体的には、黒色の受けキャップとシロッコファンの軸(左右共に)にです。
<グリス塗り>
取り外した際に気づいた方もいるかもしれませんが、初期でもグリスが塗られています。
なので、同じように塗っておきましょう。
次に、グリスを塗り終わったら、抜いたときと逆の動きでシロッコファンを差し込んでいきます。
<差し込んだところ>
シロッコファンにモーターの軸が入らず苦戦するかもしれません。
その時も焦らずに左手で熱交換器を持ちつつ、右手でシロッコファンを差し込むという作業を休憩を挟みつつやりましょう。
シロッコファンが入ったら、固定する黒いゴムも戻しておきましょう。
<戻したあと>
【手順2】シロッコファンのビス締め
次に、シロッコファン固定用のビスを元に戻します。
その際のコツは次のとおりです。
①シロッコファンを手で回し、擦れない位置に左右調整する
②シロッコファンがちゃんと回ることを確認する
特に①の左右調整がとても大切です。
なぜなら、きちんとハマっていなかった事による異音や故障に繋がるからです。
左右調整が済んだら、シロッコファンの隙間からドライバーを差し込みビス締めを行ってください。
【手順3】ドレンパンをもとに戻す
次に ドレンパンを元に戻します。
作業のコツはと次のとおりです。
①排水コードとコネクターを繋げる
②ドレンパンは左右の支えを合わせる
この作業は上記2点を間違えなければスムーズに戻せると思います。
先に排水コードをコネクターと結合します。
<排水コードの接続>
そして、ドレンパンを下から潜らせるイメージで元に戻します。
<ドレンパンを戻した状態>
ドレンパンを戻したら、上記写真の印をつけた部分がきちんとハマっていることを確認しましょう。
【手順4】左側のビス2箇所を留める
ドレンパンまで戻せたら、熱交換器を固定している左側のビス2本を元に戻します。
ここは特段悩むことは無いと思います。
<作業後>
【手順5】基盤ボックスを戻す
次に基盤ボックスを元に戻します。
作業のコツは次のとおりです。
・2箇所のツメを留める
・左側の凹凸がハマっていること
僕の感想として、この戻し作業が一番てこずりました。
理由は、左手で重量感ある基盤ボックスを持ちつつ、もう片方の手でツメを留めていく必要があるからです。
<ツメ右側>
この銀色のプレートが付いている四角を持ち上げ隙間を作りつつ、基盤ボックスを左から差し込みます。
そして、外側のツメの位置を合わせます。
<ツメ左側>
次に、配線が噛んでいない事を確認しながら、もう片方のツメを合わせます。
<エアコン本体の凹凸>
最後に基盤ボックス向かって左側の凹凸を合わせます。
【手順6】ビス左右2箇所を留める
基盤ボックスが元通りに戻ったのでビスで固定していきます。
<右側>
右側のビスを固定する際は、ピンク色含めた配線たちが中に入らないように注意しましょう。
参考までに、配線を持ち上げつつビス留めすると良いと思います。
<左側>
次に左側のビスを留めます。
こちらは特段悩むこと無く取り付けする事が出来ると思います。
【手順7】アースをもとに戻す
今度はアースを元に戻します。
外す時はマイナスドライバーを使いましたが、取り付けする際は手で簡単に差し込むことができます。
<アースをもとに戻した後>
あまり無理やり押し込もうとすると、曲がってしまう可能性があるので注意しましょう。
【手順8】配線の整理をする
各種コネクターを元に戻すために、配線の整理をしていきます。
正直、この配線の戻し作業が一番大事な工程だと思います。
理由は配線の通り道がそれぞれ異なっているので、分かりにくいからです。
次のように配線をグループ化し、それぞれの経路に通す。
①白/黒/赤・白グループ
②ピンク/白・黄・水色・黒グループ
③カラフルグループ
この時に取り外しの際に撮影した写真が役に立ちます。
順番に説明していきます。
①白/黒/赤・白グループ
まず、白/黒/赤・白色の配線グループは、「一番上の経路」を通します。
具体的には以下写真のとおりです。
<配線ルート>
このルートは一番シンプルで分かり易いと思います。
上記写真を見様見真似でもとに戻しましょう。
②ピンク/白・黄・水色・黒グループ
次に、②ピンク/白・黄・水色・黒色の配線グループは真ん中のルートを通していきます。
<配線ルート>
この時に注意したいのは丸つけた部分に配線を通すことです。
<正しいルートに戻したところ>
この写真に丸をつけた掃除ユニットのツメが配線が邪魔をして入らなくなってしまうのです。
③カラフルグループ
最後にカラフルグループは一番下のルートを通ります。
<配線ルート>
途中で、一度②のグループと合流するところがポイントです。
ここまで配線を整理できたら次のコネクタの接続に進みます。
【手順9】各種コネクタを差す
①白/黒/赤・白グループを元に戻します。
<コネクターの場所>
どれも異なるコネクタの形をしているので間違うことは無いと思います。
次に②ピンク/白・黄・水色・黒グループを元に戻します。
<コネクターの場所>
ここで悩むとしたら、ピンク色の線とカラフルの線をどっちを先にするか?です。
僕は分解時に撮影した写真通り、ピンク色を下にしました。
今となっては「③カラフルグループ」も先に戻しても良いかもしれません。
<カラフルグループの戻し位置>
【手順10】ムーブアイのユニットをもとに戻す
配線をキレイに整理したら、ムーブアイのユニットを元に戻します。
次のような知識を知っておくと作業がスムーズだと思います。
・ツメは真ん中の1箇所
・配線を噛まないように戻す
特にツメの位置は写真のように分かり易い部分に付いています。
<ツメの位置>
これをカチッと音がなるまで押し込めば戻し作業完了です。
【手順11】各種コネクタを差す(続き)
今度は基盤ユニットの残りのコネクターを元に戻します。
先ほど、補足でも触れた「③カラフルグループ」のコネクター達です。
<コネクターの戻し位置>
この写真のように基盤ボックスの下部を這わす形で2箇所のコネクターを接続します。
【手順12】コネクタを戻す(基盤ボックス左側)
ここからは基盤ボックスの左側を元に戻していきます。
黄色い束の配線
左側から伸びている黄色い線の束は、グレーのツメに引っ掛けつつ所定の位置に戻します。
<戻す場所>
写真では少し見にくいですが、指を指している小さなコネクターもこの時点でもとに戻しておきます。
黒色の配線
次に黒色の配線は、基盤ボックス左側下から2個目のコネクターに戻します。
<実際の写真>
作業のポイントは基盤ボックスの左側で折り返しをする点です。
これは取り外し前を写真撮影していないと思い出せない部分だったりするので、事前の撮影は大事です。
これで基盤ボックス内のコネクターも元通りです。
<作業終了後>
【手順13】お掃除ユニットを戻す
次に掃除ユニットを戻していきます。
その際に意識するコツは次のとおりです。
・上部のツメを合わせる
・左右にもツメ有り
写真は無いのですが、掃除ユニットは上部から戻すと良いと思います。
そして、左右のツメは以下です。
<左のツメ>
ちょっと見にくいですが、ドライバーが示すあたりにあります。
<右のツメ>
両方ともカチッと音がなるのでそれがハマった合図にすると良いと思います。
【手順14】基盤ボックスの蓋を戻す
今度は基盤ボックスに蓋をしていきます。
作業の流れは次の通り。
①両サイドのツメを戻す
②ビスも二箇所留める
基盤ボックスの両サイドのツメは分かり易いと思います。
ツメとビスを必ず締めておきましょう。
<ツメとビスの位置>
この工程に入ると、残りのビスの数がピッタシ合うか不安に感じてくることだと思います。
全部取り付け終わった後に、「ビスが余っている」とならないように、確実にビスを戻しましょう。
【手順15】本体下側カバーを戻す
今度はエアコン下部のカバーを元に戻します。
下部のカバーは真ん中1箇所のツメで留まっています。
<作業後>
これはとても簡単な作業なので、カバーがズレないようにだけ意識しつつ戻しましょう。
【手順16】本体左右のカバーを戻す
この工程では、エアコン本体の左右のカバーをもとに戻します。
具体的な部品は次の通り。
②左右のコーナーパネル(外した場合)
特に②を忘れがちなので注意しましょう。
それではまずは右側を戻します。
<右側>
右側サイドカバーは銀色プレート(四角)が入る都合上、横からかぶせ、その状態で奥にスライドさせる必要があります。
天井に中心となるツメがあるのでそれがきちんと留まっていることを確認します。
コーナーパネルはL字型になっています。
なので、先に底を戻しその次に縦のツメを戻す(上に押し込む)と良いと思います。
次に左側に移ります。
<左側>
左側は右側よりもスムーズにもとに戻せると思います。
作業のコツは右側の各種パネルと同じです。
コーナー部品の裏側にはLやRが書かれています。
<Lが書かれているところ>
左右どちらのコーナーカバー分からなくなったら、これを頼りにしましょう。
ちなみに、向かって左が「L」って意味のようなので少し注意したほうが良いと思います。
【手順17】本体前面カバー(カメラ穴付き)を戻す
今度は前面カバー(ムーブアイのカバー)を元に戻します。
作業のコツは次のとおりです。
・カバーは下部(ムーブアイ部分)から元に戻す
このカバーは上部と下部(ムーブアイ部分)が繋がっている特殊な形状です。
僕は上部から留めましたが、下部から留めたほうがスムーズに入りそうです。
<作業後>
【手順18】残り7箇所のビスを留める
この段階で、写真の7箇所のビスを留めておきます。
ここのビス留めを終えた時点で全てのビスを戻したことになります。
【手順19】各種フィルターなど残りを元に戻す
ここまで来たら、ラストスパートです。
残りはフィルターやワンタッチで戻せるルーバーなどシンプルな作業になってきます。
一気に元に戻していきましょう。
フィルターを戻す
掃除後のフィルターを戻します。
・フィルターは表裏が指定されてある
表裏だけ間違えないように奥までしっかり差し込みます。
除菌脱臭・帯電フィルターを戻す
次に除菌脱臭・帯電フィルターをもどします。
・アレル除菌脱臭フィルター(黒色)は向かって「左側」
・帯電ミクロフィルター(隙間があるやつ)は向かって「右側」
フィルターの上部に乗せるイメージで、所定の位置にはめます。
ダストボックスを戻す
今度はダストボックスを元に戻します。
・左右の指定がある
ダストボックス本体に左右の指定があるので、間違えないように戻します。
カチッという音がなると、戻った証拠です。
前面カバーを戻す
組み立て作業ももう少しです。
前面カバーを元に戻します。
・根本を奥に押し込むように戻す
・無理やり押し込まない
前面カバーは両端のアームをエアコン本体の受け部分(凹部分)に押し込むと入ります。
ただ、無理やり作業すると破損の原因になるので注意しましょう。
前面カバーのアームは破損すると替えが効きにくいので…
各種ルーバー4枚を戻す
今度は奥側2枚、手前側2枚の合計4枚のルーバーを戻していきます。
まずは奥の大きいルーバーの戻すコツです。
・各ルーバーに「奥右」「奥左」を記載
・先に本体両サイドの凹凸を留める
・真ん中の簡易ロックをスライドするだけで留まる
<右奥マーク>
ルーバーの取り付けのしやすさは霧ヶ峰の大きな特徴です。
向きを確かめたら、軸を先にセットした後にエアコン中心にあるロックをスライドすることで固定します。
次に、手前のルーバーを戻すコツです。
・「手前左」「手前右」と記載あり
・先に本体両サイドの凹凸を留める
・本体真ん中の簡易ロックをスライドするだけで留まる
ちょっと写真に写りにくかったのですが薄っすら文字が書いてあるのが分かるかと思います。
<手前右の例>
こちらも先に軸を入れつつ、後からロックをスライドして固定します。
ビスカバーを取り付けする
最後にエアコン下部の両サイドにあるビスカバーを元に戻します。
正直、ビスカバーはとても小さいので忘れそうになります。
<作業終了後>
ここまでお疲れ様でした!
以上で各種戻し作業はおしまいです!
【手順20】試運転
ドキドキの瞬間です。
エアコンのリモコンで送風運転をしてみましょう。
・エアコンが問題なく作動するかの確認
・内部の完全な乾燥
もし、「いつもと違う」などの異常があった場合はすぐにエアコンを停めて、確認しましょう。
まとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
エアコン洗浄って分解工程も大切ですが、戻し工程を知ることでの安心感がだいぶ違うと実感しました。
また、僕が覚えておきたい!と思うコツも漏らすことなく記事に盛り込みました。
あとは行動あるのみです。
まずは必要な物資を揃えるところから第一歩を踏み出してみてください。