【初心者】ダイキンエアコン「AN22VCS」シロッコファン分解方法11STEP
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そろそろ暑くなってきたのでエアコンを使いたいと思っています。ただ、エアコン内部のカビをどうにか取り除きたいと思っています。何か良い方法は無いでしょうか?

 
→こういった悩みに答えていきます!

本記事の内容

 
本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、ダイキンエアコン「AN22VCS」のカビ臭さに困っていました。

 
思考錯誤する中で、分解してシロッコファンまで取り出せることが分かったのでその一連の流れを残しておきたいと思います。

本記事を読んだ後の姿
 

この記事を真似するだけで、誰でもシロッコファンを分解することができるようになります。

 
<BEFORE>

エアコンのカビ臭さをどうにかしたい…。市販のスプレーを使っても効果が限定的だし、どうしよう…。

 

<AFTER>

なるほど!これだったら私でも挑戦できる気がします!ありがとう。

 

ちなみに実際にシロッコファンを取り出した状態がコチラです。

<分解直後の写真>

シロッコファンを水でじゃぶじゃぶ洗浄することで安心感が段違いだと思います!

【全体概要】大きく2つのステップ

先にざっくり作業の外観をお伝えします。

ダイキンエアコン「AN22VCS」を分解するには大きく2つの工程をふみます。
 

<エアコンの各種カバーを取り外す工程>

【手順1】前面カバーを取り外す
【手順2】フィルター&ダストボックスを取り外す
【手順3】ルーバーを取り外す
【手順4】ストリーマー発生装置を取り外す
【手順5】本体カバーを取り外し

 
前半の工程は日常の掃除でもやっていることが含まれているので比較的スムーズかと思います。

<シロッコファンを取り外す工程>

【手順6】熱交換器の固定具を取り外す
【手順7】シロッコファンの固定具を取り外す
【手順8】シロッコファンを取り外す
【手順9】左右風向ルーバーを取り外す
【手順10】シロッコファンのカバーを取り外す

 
後半の工程は実際にエアコンのメカニックな部分を触っていきます。

こんだけ作業工程が多いと「なんだか複雑そうだな…」って気が引けると思います。

ただ、安心してください。

この作業手順は覚えず、実際に作業する際にこの記事を見ながら作業すればいいので。

【準備物】脚立とドライバー

今回の準備物はとてもシンプルです。

なぜなら、脚立とドライバー(プラスとマイナス)だけで良いからです。

<脚立>

実際に作業をしないと実感しにくいことですが、常に上部を見上げての作業になるので、高さのある脚立があったほうが良いと思います。

<ドライバー>

プラスドライバーは各種ビスを取り外すために使用します。

マイナスドライバーはカバーや風向ルーバーなどを取り外す際にツメを外すために使用します。
 

 
ちなみに「そんなに大きい脚立は家に置けない…」って感じた場合は次のような80cmものもを揃えておくと汎用的に使えますよ。

<参考>ドライバー選びのコツ
プラスドライバーだけは磁石付きのものを選ぶことがオススメです。

理由はビスを外した際に落下したり、エアコン内部に入り込むのを防止するためです。

 
準備物が整ったところで作業手順の解説にうつりたいと思います。

【手順1】前面カバーを取り外す

まず初めに、エアコンの前面カバーを取り外します。

作業の際に気をつけたいポイントは次のとおり。

<作業のポイント>
・前面カバーの根本2箇所を手前に引き出す
・外しにくい時は根本を右にずらすのがコツ
・くれぐれも力ずくに引っ張らない

 
初めて分解する際はプラスチックのツメが硬いことがよくあります。

プラスチックが割れないように、慎重に作業をしましょう。

【手順2】フィルター&ダストボックスを取り外す

次に、エアコンフィルターとダストボックスを取り外していきます。

<主なポイント>
・エアコンフィルターは引き出しのように手間に引くととれます
・ダストボックスはロックを解除した上で、下部にある凹みに指をいれて上に持ち上げるようにすると外れやすいです。

 
<取り外した所>

だいぶエアコンの中身が見えてきましたね。

【手順3】ルーバーを取り外す

次に上下風向ルーバーを取り外します。

取り外す際のコツは次のとおり。

<コツ>
・右側のエアコンとの接続点凹凸から取る
・力を入れすぎると破損の恐れがあるので注意

 
<右側の接続コネクターを取り外した所>

右側のコネクターが外れたら、真ん中のコネクターを外します。

【手順4】ストリーマー発生装置を取り外す

次にストリーマー発生機を取り外します。

これを取り外す狙いは奥にある本体カバーを固定するビスを外すためです。

手前に引っ張ると簡単に取り外すことができます。

【手順5】本体カバーを取り外し

ここからは本格的にエアコンを分解する工程に入ります。

エアコンの外枠の白い箱型のカバーを取り外すための工程を説明します。

本体5箇所をビスを抜く

画像の印をつけている場所にあるビスをプラスドライバーで取り外していきます。

<ビスの位置>

作業する際のコツは次の通り。

<コツ>
取り外す際は、あらかじめスマホで写真を撮っておきましょう。

理由は戻す際にどこにビスが付いていたか?と悩んだ時の手助けになるからです。

 
ビスを取り外したら、

・ビスをまとめて置いておく
・養生テープでビス穴付近に貼っておく

 
などしておくと紛失防止にもなりますよ。

本体カバーを取り外す

これでエアコン本体カバーを取り外せる状態になったので、慎重に取り外していきます。

作業をする際のコツは次の通り。

<コツ>
・エアコン本体カバーは上部3箇所の爪で固定されている
・僕も初めて取り外すときは硬くて時間かかる
・焦らず何回も左右、上下などに揺さぶると外れる

 
ツメ3箇所の写真を載せておきます。

<ツメ3箇所>

僕の場合、一番右のツメがとんでもなく硬かったです。

本体カバーを左右に小刻みに揺らすなど試行錯誤で15分くらいかかりました。

<本体カバーを取り外した後>

本体カバーが取れるとエアコン内部が丸出しになります。

【手順6】掃除ユニットを取り外す

次に掃除ユニットを取り外します。

掃除ユニットも本体カバーと同じように天井の3箇所のツメで留まっています。

<3箇所のツメ>

もう少し拡大した写真も載せておきます。

<ツメの拡大図>

凹凸になっていて、とても取り外しにくかったです…。
 

<参考>
本来は基盤ボックスのカバーを外して、コネクターを抜くのがセオリーです。

我が家の場合、右に壁があって基盤ボックスを取り外すのが困難でした。

<宙吊り風景>

なので、ロープを使って掃除ユニットを宙吊りにすることで対処しました。

 
<掃除ユニット取り外し後>

【手順7】熱交換器の固定具を取り外す

次にシロッコファンを自由に抜き差しできる下準備をしていきます。

下準備とはシロッコファンや熱交換器を固定している側面のプラスチックを取り外す作業です。

ビス4箇所を抜く

側面白色のプラスチックにあるビス4箇所を全て取り外します。

<ビスの位置>

<ビスの位置(別角度)>

熱交換器カバーを取り外す

すると、白いプラスチックが簡単に取り外せます。

<取り外した所>

この時、プラスチックの表裏を写真で撮っておくと戻す際に間違えることが無いので良いと思います。

【手順8】シロッコファンの固定具を取り外す

シロッコファンは写真の白いプラスチックの固定具で留まっています。

この固定具はツメで固定されているので、左右に揺さぶりながら取り外します。

<固定具のツメ>

この固定具を引き抜く際も力ずくでやらないのがコツです。

何度か左右に揺らしつつ垂直に引き抜こうとすると良いと思います。

<固定具を取り外した所>

これでシロッコファンを取り外す準備が出来ました。

【手順9】シロッコファンを取り外す

ついに目的だったシロッコファンをエアコンから取り出す作業です。

<コツ>
・シロッコファンはモーター部分と磁石でくっついている
・熱交換器を少し持ち上げて隙間を作る
・シロッコファンを熱交換器に当たらないように引き抜き

 
<熱交換器を持ち上げて隙間をつくったところ>

シロッコファンを抜くときは周りの熱交換器に触れないように気をつけます。

ちなみに僕は、少しぶつけて熱交換器の一部が曲がってしまいましたが、気にしません(笑)

 
<ファンを取り出している途中>

 

<参考>シロッコファンを引き抜くだけで良い理由

ここで、「シロッコファンってどうやって固定されているの?」って疑問に感じる人もいると思います。

実は磁石で固定されています。

<モーター部分>

我が家の他社メーカー製のエアコンはビスでの固定だったので、さすがダイキン!って感じです。

 
<取り出した直後>

この瞬間、とても達成感に満ち溢れると思います(笑)

取り出したファンを見ると、やっぱりカビが付着していました。

 
<シロッコファンのカビ>

さて、カビが付着しているのはシロッコファンだけではありません。

左右風向きルーバーも分解していきます。

【手順10】左右風向ルーバーを取り外す

左右風向きルーバーを外していきます。

正直、エアコン分解作業の中で一番この工程に手こずりました。

理由は、ツメが硬いのと、ルーバーの動力源である右側のコネクター部分が外れにくいからです。

<コツ>
・まずはルーバーをエアコン本体から取り外す
・ルーバーは左右についていて、それぞれ3つのツメで留まっている
・向かって左側(動力源から一番離れた部分)のツメから取り外すと作業しやすい
・ツメの凹にマイナスドライバーを入れ、もう一方の手でルーバーの羽を持って引き抜く
・これを左右3箇所、合計6箇所のツメで行う

 
ちなみにルーバーのツメはこんな感じです。

<ルーバーのツメ>

ツメを手前(エアコンの前面)に押すようにすれば取れます。

<一番左のツメを取り外したところ>

エアコン本体にかなりめり込むように入っていました。

右側も同じようにツメを取り外していきます。

<全てのツメを外した所>

最後にルーバーの動力源である接続部分を取り外します。

<ルーバーの動力源>

<作業メモ>

一見みるとドライバーで指している部分を真っ先に抜きたくなると思います。

ただ、これが返しが付いていて抜けないのです。

そこで、下側のコネクターを先に抜いたほうがルーバー本体が自由に動くようになるので便利です。

<下のコネクター>

そうすることでルーバー自体の可動範囲が広くなり、作業がしやすくなります。

 
といっても、ここでも約15分ぐらい悪戦苦闘しました。

<上下2箇所のコネクターを取り外したところ>

これでやっと、左右風向きルーバーを取り外せます。

<取り外したところ>

僕は、左右風向きルーバーを右側の吹き出し口から出しました。

【手順11】シロッコファンのカバーを取り外す

最後にシロッコファン周りのカバーを取り外します。

「まわりのカバーって何?」って感じると思います。

<カバー>

この写真赤枠の灰色のプラスチックです。

外す方法・コツは次の通り。

<コツ>
・細めのマイナスドライバーを使う
・テコの原理でツメを外す

 
<ツメを外しているところ>

写真の右側がツメが外れている所で、真ん中がこれら外すところです。

プラスチックなので慎重に作業しましょう。

<取り外した所>

やっと外れました。

これで全ての分解作業が完了です。

あとは水でじゃぶじゃぶ洗いましょう!

カビを洗浄

お風呂や外では取り外した部品を洗浄しましょう。

特にシロッコファンと左右風向ルーバー(プラスチック)にはカビが付きやすいです。

これら部品にあたった空気を吸うことになると思えば、必死にカビ取りしようと思いますよね(笑)

<シロッコファンの洗浄中>

ちなみに僕は、中性洗剤と歯ブラシでカビを落としました。

しっかり乾燥

洗浄が終わったら、乾燥させます。

ここで注意点は次の通り。

<注意点>
・直射日光をあてず風通しの良い日陰に干す
・しっかり完全に乾かす

 
早く乾燥させたいから日向に置く…って考えになるかもしれません。

ただ、高温による変形リスクがあるので、風通しの良い場所でじっくり乾燥させるほうが良いと思います。

僕は定期的に向きをかえつつ、2〜3時間乾燥させました。

ひとまず、取り外し編はここまでにします!

まとめ

ダイキンエアコン「AN22VCS」の取り外し編を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

エアコン掃除は難しそう…って思われがちです。

しかし、取り外し方のイメージと、ほんの少しのコツを押さえればファンまで取り外しすることができるのです。

 
僕は同様の事例が無かったので2日間費やしましたが、あなたは違います。

まずは準備物を揃えるところから一歩を踏み出してみてください。

<脚立>

実際に作業をしないと実感しにくいことですが、常に上部を見上げての作業になるので、高さのある脚立があったほうが良いと思います。

ちなみに「そんなに大きい脚立は家に置けない…」って感じた場合は80cmものを揃えておくと汎用的に使えますよ。

<ドライバー>

プラスドライバーは各種ビスを取り外すために使用します。

マイナスドライバーはカバーや風向ルーバーなどを取り外す際にツメを外すために使用します。
 

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